Jリートの市場観について、本日もお伝えします。
投信の売りが続き上値が重かったが、割安で見直し買いも足元入る状況と
昨日ご紹介しました。
約4%の高いJリート市場の配当利回りですが、一つの目安は
「利回り格差」です。
「利回り格差」=Jリート市場の配当利回りー国債利回り
つまり、「利回り格差」も今4%です。この「利回り格差」の長期的な
平均値は3%程度と言われています。これは
不動産、リートを投資する際のリスクプレミアムの長期平均、
と言い換えることもできます。
本来不動産市況が現在のように比較的活況(ただもうピークかもしれませんが)
であれば、「利回り格差」は3%よりも縮小しても許容される位です。
つまり東証リート指数で言えば、現在の配当水準なら2300ptを超えても
おかしくない、とさえ言えるのです。それが本日は1769ptです。
市況の先行きに懸念はあります。
*米欧の金利上昇(リートの魅力低下)
*物件供給過多の懸念(ホテル、物流、オフィス他)
ただ、リート各社の業績は安定的です。オフィス賃料市況も想定外に堅調です。
だから、昨年来の投信売りは、長期投資家には格好の投資機会を提供している
と考えられるのです。
貿易戦争で大幅安の1部市場をよそ目に、本日前日比プラス。
リートらしい値動きです。
足元の復調は、株メンターの気持ちが市場にも伝わったかのような印象です。
Jリートは指数の大幅上昇は期待できす、むしろ上値は重い状態が続く
と見ています。しかし、だからこそ、高い利回りが得られます。
キャピタルゲイン狙いではなく、高配当の複利再投資効果を目指し
少しづつ、組入れて行く対象だと思います。
昨日も言いましたが、
個人投資家の長期資産形成を考える際、資産配分におけるコア資産は、
Jリートです。
明日はJリート市場の下値について。
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