ドル円は重要な節目、112円を超えつつある。
中期125円(2015年)からの重要なレジスタンスラインを上抜けた。
円安ドル高方向へ向かうように見える。
貿易摩擦が本格化する中、中国は6月中旬以降元安誘導を始めた。
輸出品に関税が掛けられ売れなくなるのを、元安で緩和できる。
輸出が国を支える黒字国の対応だ。
一方米は、貿易赤字国、経済が成長すれば内需を支えるため
輸入を増やさざるを得ず、赤字が拡大する国。
高関税の掛かった輸入品を買うことになっても、ドルを強くすれば
割安に買え、輸入インフレも緩和できることになる。
米中とも、為替によって、貿易戦争の影響緩和策を同時並行で始めたようにも見える。
互いにメンツをかけ、表向きファイティングポーズを崩すことはできない。
一方で、日本については、今後アメリカの自動車等への関税対応は
懸念されるものの、株式市場には円安は総じてプラスだ。
このドル高政策は米政権に受け入れられやすく、従ってこの状況が続けば
割安感に乏しい米株の行方と関係なく、割安な日本株は円安を背景に
上昇を続ける、ということもあるかもしれない。
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