· 

日銀、Jリートの買入れについては?

 

日銀が、日経平均のETF買入れペースを減らす検討をするとの報道がされている。

足元のNT倍率13倍超えは日銀だけが直接の原因ではないだろうが、

他の業者が日銀に乗じてトレードし、価格形成に歪みが生じていることも

日銀当局としては気になるのだろう。

 

さらに私が気にしているのが、日銀によるJリート買入の今後だ。

今毎年900億円、月75億円のペースで政策的な買入が続いている。

日銀によるJリート購入のペースが減少すると、Jリート市場への

影響は小さくない。個別でも多くの銘柄がこの政策の継続で

日銀保有比率が大量保有の目安、5%を既に超えている。

 

日銀は保有するJリートを今後どうするのか。

その懸念は、上値を押さえる可能性はある。

 

Jリートへの長期投資をご検討の方々も、日銀の今後のスタンスは重要です。

スタンス変更があれば、市場には影響が出る。日銀の方針が変更するのか、

見えてから長期のJリート投資を本格化する方がよいかもしれません。

 

ちなみに、2018年の日銀買入ペースは月次で、1月~7月まで、順に

48、96、84、24、96、24、36億円。(7月は昨日まで)

4月、6月以降が少ない。 さて、変化はあるのか、ないのか。