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新興国リスク、勃発

ついにトルコ、火を噴いた。新興国リスク第一弾。

エルドアン大統領、困ったものだ。

 

政治からの独立が維持されねばならない中央銀行に対し

自分が好き勝手に金融政策を動かすことを公言し、

それができるよう、大統領に権限が集中する政治体制を

つい先日、作り上げてしまったばかりだ。

「金やドルを売って、トルコリラを買おう」

と国民に呼びかけ、逆にリラは暴落した。

 

アメリカとの関係もこじれ、手が付けられない。

トランプは10日、トルコから輸入するアルミニウムに20%、

鉄鋼に50%の関税を課すことを発表。従来の倍の関税だ。

 

隘路にハマってゆく国。米と仲直りする気が全くない。

さらに、通貨安・株安なのに金融緩和を続ける。

当然、狙い撃ちされる、ヘッジファンド等に。

 

世界の金融市場にとっての爆弾、第一弾、発火。

 

トルコへに近く、債務の多い欧州株が総崩れ状態だ。

(スペイン、イタリア、フランス、ドイツ)

ユーロ安も進んだ。不安を抱える他の新興国の通貨・株も

下落した。

 

今は、投資先のスイッチを考える時期ではなく、投資を一旦ストップし

4リスクの経過を観る時期だとみている。

(貿易摩擦 / 新興国 / 欧州政治 / 地政学[イラン・北朝鮮])

米金利が上昇しないのも、この4リスクがあるからで、

(リスク回避で米債券が買われ金利が低下)

これらが払拭されれば、米金利が上昇し米株は上がりにくいのではないか。