自らを低金利人間と呼ぶトランプ。
元不動産屋なら、それも当然か。
FRBの金融引締めを再三批判、「気に入らない」と公言する。
この発言で実際に長期金利が低下、またドルも下落、円高だ。
マーケットに影響を与え出した。
米金利が上がらない要因の1つに、商品市況の下落がありそうだ。
商品市況の代表的な指数、CRB指数は5月をピークに下落。
原油相場の反落の影響もあるが、主因は中国だろう。
中国国内の景気が減速していたところに、貿易摩擦が加わった。
世界中の企業の投資計画が様子見になっている影響で、
中国の商品需要が鈍化しているのではないか。
財政出動でふかしている米景気は、放置すれば過熱する。
着実な利上げが順当だ。
インフレへの懸念はやや後退することも考えられるが、
FRBが大統領に忖度して利上げを止める、などのことが
あってはならない。
本来はその逆であるべきだ。
政治が中央銀行の独立性を担保する必要がある。
政治が中央銀行を押さえつけては、トルコと同じだ。