トランプは、「ディールの際は、一番大事な手の内は見せないものだ」
とよく言っている。真意が分からないように。
選挙の人気取りのため、
財政出動で、景気を良くしながらインフレ圧力を高め、
一方で、利下げせよとFRBに忖度させ、さらには
対中貿易摩擦で景況に懸念をもたらし、・・・
景気を良くしたいのか悪くしたいのか、
また、金利上昇をもたらす政策を続けながら、
金利を下げろと言い張り、・・・
何がしたいのか、何が最も重要か、真意はどこに?
先日顧問弁護士が罪状を認め、トランプの違法行為の可能性が
取り沙汰されたとき、慌てたトランプは、自分が弾劾される
可能性について「そんなことしたら、マーケットがクラッシュするぞ」
とインタビューで応えた。
「経済がクラッシュするぞ」とは言わなかった。
慌てて、最も気にしていることを口にしたのでは、と感じた。
彼が最も気にしているのは、株価ではないか。
「株価を~万ドルまで上げる」などとは決して自分から言わないが、
最も気にしているからこそ、多く触れないのでは。
先日のFRBへの文句や、今週初のNAFTAメキシコ交渉妥結
は、株価にとって非常に重要な好タイミングだった。
元不動産王、不動産や株など資産価格モノのプロだという印象だ。
中間選挙まで、なんとしても株価の上昇基調を維持したい、というのが
彼の真意ではないか。
金融政策に干渉してはいけないことなど百も承知、ただ、期待で動く
株価には影響を及ぼすことはできる。
あえてFRBを口撃(笑)する所に、彼の狙いを感じる。
対中、トルコ、イラン等では選挙のためにも強硬姿勢を崩せないので、
他で株価押し上げ材料を提供したい、との想いはありそうだ。
しかしただ裏を返せば、株価は彼の急所、ということにもなろう。
彼がコントロールしきれない事柄が起きたら、収拾はつかない。
2月に現にそれは起きた。
あ、あともう1つの急所は、ワイフ?
夫に我慢できるのでしょうか。
ワイフが急所、まあ夫なら皆さん そうですかね(笑)
以上、株メンターの邪推でした、失礼しました。