先週末の8月雇用統計で、好調な雇用情勢を背景に賃金上昇率が加速し、
年2.7→2.9%の上昇となった。米10年債は2.87→2.94%に上昇した。
米株市場は米中摩擦に加えインフレ懸念、金利上昇を受け上値の重い展開。
やはり、8月24日のFRBパウエル議長の講演は、利上げを嫌がる
トランプに対する忖度、だったようだ。
実勢は、好調を通り越して過熱気味の米景気にインフレの兆候が
あるのではないか。議長は「兆候はない」と発言していたが。
GDPは年4.2%もの高い成長だ。
財政支出が嵩むため債券需給は軟化、金利はただでさえ上がり易い
のに。関税発動も物価を押し上げることになろう。
今後は経済統計も、経済の好調を示す指標が発表されるたびに、
インフレを懸念する展開になるのではないか。
今週、米物価統計の発表がある、注目だ。
しばらく動かなかった米10年債にどう影響するか、しないか。
日本株は、米金利上昇ならドル高=円安なので、下値を固める
可能性もあろう。