トランプは先週末、対中制裁関税発動を示唆していたが、
今だに正式発表はない。
一方、中間選挙前の人気取りのため、彼が追加の減税を
発表することも取り沙汰されている。
彼の焦りが透ける。
対中巨額関税で金融市場にショックが生じるのを防ぐため、
同時に追加減税も発表する考えなのかもしれない。
しかし、例えばもし仮に同時発表したら、株式市場は上がるだろうか。
さらなる減税は景気を過熱させインフレ懸念を増幅し、
財源は当然国債発行なので国債需給の点からも、テクニカルに
債券価格下落=金利上昇を促すことになる。
対中関税も物価押上げにつながる。
もし金利上昇が加速すれば、株式市場は下落する。
対中関税はいつどんな形で発表するのだろう。
いずれにせよ、市場の注目は成長より、インフレに
集まることが今後あり得るのではないか。
好調な経済指標発表を株式市場が素直にプラスに
受け止めるか、ということだ。