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一見矛盾する米金利上昇と米株高

一見矛盾する米金利上昇と米株高、だ。

目先、貿易摩擦・トルコのリスク一巡で資金は債券から株へ。

債券売られ株高&金利上昇。 

また、トランプが中間選挙までは株を下げさせない

ようにしてるのかも(笑)

 

しかし、株メンターは基本的な大局観は変えていない。

米長期金利のさらなる上昇が続けば、いずれ米株安を招くとみる。

 

足元、米雇用統計の賃金上昇率、米消費者物価上昇率とも

緩やかな伸びに留まりインフレ懸念は後退し、

また9月利上げは織り込み済のはずだが、米10年債は3%を超えて

一時3.09%まで昨日上昇した。

リスク回避で債券が買われていた分が売られ、元に戻った格好だ。

 

さらに米30年債にも注目したい。

グラフにあるが、昨日節目の3.25%まで上昇している。

2015年来4回上値を押さえられ、5回目だ。

非常に重要な水準だ。

米30年債の3.25%超え、は米株安の引き金を引くかもしれない。

米10年債でいえば、前回高値の3.1%超え、だ。

 

米金利上昇を期待させる要因は無くならない。

貿易関税は当然物価押し上げ要因だし、また、

トランプは追加減税他、さらに景気刺激策を打つ

可能性もある。さらに米国債発行増=金利上昇だ。

 

足元堅調だが、予断を許さないのが米株だとみている。

 

しかし、しかし、今回日本株については、米金利上昇で

米株安となっても、引きずられて下がる場面はあるが、

それでも、堅調に推移できるのでは、と期待したい。

 

TOPIXチャートの示唆も既に指摘したが、加えて

・米金利上昇=ドル高円安だ。輸出関連と金融株が復活する。

・さらに安倍3選、政策期待で売越しの海外投資家が本腰を入れて

日本株を買いに来る。

・企業業績が好調で、10月下旬からの中間決算発表では

通期上方修正が相次ぐとみる。

 

日米貿易摩擦は足元懸念されるが、大幅な円高にさえ

ならなければ、日本株は割安なので、米株が売られても

大きく下げないのではないかと期待する。

無論、米株が暴落したら、当然世界株安になるが。

 

もしかしたら、米株から日本株へ世界の投資資金がシフト、

などということが、起きないかなあ、と。