今週、米FOMCが25~26日開催される。
利上げは織り込まれ、注目は先行きの金利見通しだ。
2021年までのFRB見通しが発表されるからだ。
トランプに忖度するパウエル議長だから、少なくとも
選挙前の今回は、利上げ加速、は示唆しないというのが
コンセンサスだろうが、発言の受け止め方次第では、
予想外に金利上昇が加速するかもしれない。
足元の、インフレ指標の落着きに反して長期金利が上昇する動きは
要警戒だと思っている。
クリティカルポイントは、以前指摘したが、米10年債3.11%、30年債3.25%。
これを大きく超えて上昇するか、だ。
ここが、米株のトリガーになるように思える。
超えなければ上昇基調は維持できる。
超えたら、米株は無傷ではいられないのではないか。
トランプがいくら守ろうとしても。
特に、重要なのは、今回は30年債かもしれない。
4年も抜けていない3.25%は、以前指摘した通り
非常に重要なポイントであろう。
その際日本株は、短期で影響を受けても、円安になっている
だろうから、すぐ持ち直すと見る。
米長期金利が上がらなければ、上昇継続だろうが、
しかしそれも程度問題だ。米金利上昇が大幅になれば、
米株は大幅下落し日本株も影響を受けざるを得ない。
中、カ、日の貿易問題は、トランプが株式市場にかなり気を遣っている
と見えるので、少なくとも選挙までは暴落につながるようなことは
して来ないように思える。
株式市場にとってより本質的な問題は、金利の方向性だと見ている。