昨日の米FOMCで、金利上昇圧力が和らいだ。
2020年とほぼ横ばいの2021年のGDP、金利見通しが示され、
引締め政策をいずれ終了させるとのFRBの考えが示された形だ。
(FOMCメンバー 米経済見通し:%)
2018 2019 2020 2021
GDP 3.1 2.5 2.0 1.8
失業率 3.7 3.5 3.5 3.7
物価上昇率 2.0 2.1 2.1 2.1
(PCE)
利上げ回数 あと1 3 1 0
(中央値)
パウエル議長は会見で貿易摩擦の影響には懸念を示したようだが、
以前指摘した通り、株式市場にとってより本質的な問題は、
金利の方向性だ。
堅調な米景気は徐々に減速しインフレ過熱が回避できそう、よって
利上げは2020年までで終了するであろうとのFRBの見方は、
”株式市場に最も悪影響を与える長期金利の上昇”を押さえる。
このFRBの見立てが正しければ、米株式市場は、貿易問題、新興国、
地政学リスクを一部懸念しながらも底堅く推移することができ、
概ね上昇基調を維持できるとみる。
これは、日本株にもプラスだ。またひとつ大きなリスクが払拭された。
さらに、足元で自動車関税も当面回避された。米金利低下で大きく
円高が進行することが無ければ、上昇基調維持、とみられる。
あ、あと、トランプは利上げを受け「アンハッピー」とツイート
したようだが、これは逆に、パウエル議長が圧力に屈していない、つまり
FRBの独立性が確保されていることを示しており、大変結構なこと!(笑)
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