ついに、来た。
米金利上昇への懸念で、米株、急落。
昨日発表の生産者物価指数自体はインフレ懸念を増す
ものではなかった。入札もあったが結果も極端に悪くはなかった。
大した悪材料が無いのに金利が上昇し株が急落したのだ。
この点が、良くない。
市場は中長期的な金利の上昇を懸念しているとみられる。
トランプがFRBの利上げ政策にまた文句を言っている。
彼が特に株価を気にしていることがよくわかると同時に、
大統領の自分でも、長期金利はどうにもコントロール
しようがない、との焦りも見える。貿易摩擦等の
問題とは異なり、彼にも為すすべが無いのだ。
日本では、衝撃の、”安川電機下方修正”が昨日引け後発表された。
上方修正の幅だけ気にしていた機関投資家には
まさかの下方修正、寝耳に水だ。上値期待が吹き飛んだ。
しかも、為替前提は105⇒110円に楽観的に修正されたのに、だ。
これから本格化する他社の中間決算発表には、ネガティブな
影響を与えかねない。
さらに従来から存在する4リスクは、1つも解決していない。
貿易摩擦/新興国/欧政治/地政学(イラン・北朝鮮)
中国株、ドイツ株も、クリティカルポイントに近い。
今、年初来最安値のギリギリ手前だ。
今日、引けで下抜けるかもしれない。
世界の株価が同期し勢いが加速しかねない。
長期金利上昇によりアメリカが世界のリスクマネーを
吸い上げる、との株メンターの従来からの指摘が、
現実のものとなりつつある。