昨晩、再び米株が引けに売られた。
米消費者物価指数、予想+2.4%⇒発表+2.3%、
インフレ傾向見られず、の内容だったのに、だ。
発表後から引け前まで下げてなかったのに。
この2日間、足元の生産者物価、消費者物価とも
インフレを示す指標ではなかったのに、売られた。
新たな悪材料無く、売られているのだ。
昨日の繰り返しだが、それが、ポイントだ。
➊長期金利本格上昇時代への警戒感と、
➋売りが売りを呼ぶ株式需給
この2点が原因だと思う。
➊は10/4日付ブログ等で紹介済。
米長期金利はクリティカルポイントを上抜け、
長期金利本格上昇時代へのスイッチが入った。
割高な株を成長の勢いで買い続けることが
難しい時代に入ったとみる。
米中とも、景気刺激策は既に実施している。
中国は金融緩和策を打ち出しても株が下落している。
FRBが金融緩和へでも政策を急転換しない限り、
米中とも株価下落を止める打ち手があまり無いように思う。
➋米株で下げ幅の大きいのは、今まで上げを主導した
ハイテク株、FAANGだ。
(facebook,apple,amazon,netflix,google)
ヘッジファンドはパフォーマンスの出るこれら銘柄を
多く保有しないと市場に負けるので、どうしても
上がる銘柄が少なくなると集中投資になる。
金利上昇でそれら割高株が株価を維持できなくなると、
損をオフセットしたいので、他銘柄を売ることになる。
昨日の米株引けの動きは、まさにそれらファンド勢の
超慌てている心情が現れた相場付きだったように思う。
少しでも相場が下を向くと売りが売りを呼ぶ状態なのだ。
また当然、売り仕掛けも入っているだろう。
今は、2018年の10月。
最近でこそ、10月に荒れる相場は減り、9月の方が
下げることが多いが、1990年代などは、10月は
警戒月、だった。ブラックマンデーは1987年10月。
また、リーマンショックから10周年。末尾8、の年。
前日の指摘通り、上海株指数、ドイツDAX指数は
昨日同時にクリティカルポイントを下抜けた。
また、リスクの高まりを背景に、安全資産の金が
上昇を始めた。
嫌な予感がする。
アメリカに注目。今夜、戻れるか。