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自ら学び自分の目で確かめる

NYダウ、先週金曜日は最後の1時間で反発し

大台25000ドル割れを回避した。

 

日本株は、新たに米が為替問題を持ち出してきて

上値を押さえられた。日本株の弱点だ。

好調を期待する業績予想に、円高は水を差す。

米は為替問題を使い、貿易交渉を有利に進める考えか。

なかなか安心することの出来ない相場が続く。

警戒を解けない。

 

 

さて、世界最高の投資家、ウォーレン・バフェットは

自分の遺産の運用については、株のインデックス運用

(市場指数に連動する運用)に9割投資するよう指示する

つもり、とのことだ。(日経「大機小機」2018.10.10)

 

これは、自身の運用スタイルである、アクティブ運用

(銘柄を選び抜き集中投資するスタイル)を否定

しているのではないと思う(日経記事ではアクティブ運用

自体が否定されている感だが)。

 

「他人の行うアクティブ運用では(信用してない訳ではないが)

安心しきれないので、インデックス運用で構わないので株を買う」

という意味だと思う。

 

私も、同じ状況ならバフェットと同じことをするだろう。

なぜなら、銘柄選択は成功せずアクティブ運用が失敗を

運命づけられているからではなく、アクティブ運用者が

能力が劣るからでもなく、彼らが投資家に対し

見栄を張り、高い目標を掲げて無理にリスクを取ることが

あるからだ。

 

確かにここ10年程度は、アメリカでも日本でも

アウトパフォームする主力銘柄は一部に偏り、

アクティブ運用の成果が出にくく、従って

中小型市場が活況となったとは思うが、

自分が納得するまで徹底調査するバフェットが、

アクティブ運用そのものを否定することはないはずだ。

 

やはり、自分が、自ら学び自分の目で確かめて投資する、

それこそがアクティブ運用であり、それが取りも直さず

本来の健全な投資の姿だと思う。

 

自ら学ぶから、その人にとって健全な投資となる。

 

同じことをしてみても、学んでいない人にとっては

投機でしかない。

知らないのに資金を投じているのだから。