· 

足元の日本の決算発表

日本企業の決算発表がヤマ場だ。

上方修正、下方修正入り乱れ、しかし全体としては

2018年度(2019年3月期)も増益見通しとなるとの

見立てが報道されている。

 

で、個別はどうか。

 

中国向け工作機械の雄、一昨日のファナック。

半導体業界の雄、昨日の東京エレクトロン。

自動車部品の雄、昨日のアイシン。

 

中国関連を中心に、これら業界を代表する企業が下方修正。

 

ファナックなど下げ過ぎ銘柄に株価リバウンドの動きは

あるが、明らかにファンダメンタルズには変調が見られる。

 

東京エレクトロン、河合社長は8月のメディア取材で

需要堅調はまだ続く、と楽観的に答えていた。

しかし、今後投資計画を企業が見直すかもしれない、

ともコメントされていたが。

そして、その懸念通り、顧客の投資計画が先送りされている。

 

貿易摩擦の影響とは、単に貿易品のみの問題ではない。

景気を動かす根本、「マインド」に大きな影響を与える。

 

設備投資マインドへの影響の拡がりが、徐々に今後数値となって

顕在化すると見ている。