『米企業の債務比率は過去最高、著しい悪化。
米GDPの46%、1130兆円にも上る。
リーマンショック前と同等の高さだ。
米家計の債務は当時より軽く、対照的。
銀行の融資態度が緩いせいだ。
”融資基準は著しく劣化”。』
以上は、イエレン前FRB議長の指摘だ。
(FTインタビューより)
また、企業は社債を発行しこれを投資信託等の形で
個人等に買わせているとのこと。
適格債の半分が格付BBB、ジャンク債の一歩手前だそうだ。
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ここからは、私の解釈。
米企業の得た資金は、需要減退で設備投資等に回さない分、
自社株買いに回る。だから大量の自社株買いが続くわけだ。
結局、米企業が借金までして自分で株価を吊り上げていることになる。
米企業と銀行による自作自演の長期株高、
それを中央銀行が長年、低金利で支え続けた。
しかし低金利時代が終わった。
リスクマネーの供給は今後は細る。
借金に過度に依存する企業体質は長く続けられない。
もしこの株高が終わったら、どうなるのか。
企業は自社株で大きな評価損を抱える。
自社株を投げ売ることもしないだろうから、
含み損を抱え続けることになろう。
株価下落で景気も悪化する。
銀行は不良債権を抱え、個人破産が急増し・・・。
いつか来た道。