ここまでの上場企業の業績発表を全体観で見ると、
少々驚くほどに、事前想定に比べ、悪い印象だ。
下期に向けての見通しが下方修正されるだけか、
と思っていたが、着地の業績が既に悪いのだ。
夏に急減速した、ということだ。
四半期業績で見ると、4-6月期まで年率2ケタ増益
ペースだったが、7-9月期はなんと0.5%程度の
前年比成長に急減速した、と日経新聞は集計した。
(純利益ベース、2日時点、全体の4割に相当)
以前指摘した、貿易戦争等による企業のマインドの
悪化が投資抑制等となって業績数値に現れるとしたら、
企業の見通し修正に伴う下期の投資計画が実施される
10-12月期かそれ以降かと思っていた。
既にそれが現れたのか、あるいは中国等の需要先の
景況減速の影響がまず先に現れたのか。
私は、マインドの影響が大きいとみている。
株式市場はすでに、モードがシフトしている。
「少数の成長株投資買い」⇒「バリュー株拾い」だ。
相対パフォーマンスで、バリュー優位だと思うが、
全体として、買う時期ではないと思う。
再三指摘するが、高PER株が、足元安くなったからと
買い向かうのは、厳禁だ。
本日はトヨタが発表。注目。