中国経済が心配だ。
米中貿易問題で停滞、との報道が多い。
しかしそれは、本質ではない気がする。
日本の中間決算で、自動車や家電の好調な業績の企業が
一部中国の消費減速を理由に下方修正を迫られている。
中国の投資の減速、ではなく、消費の低迷だ。
米中貿易摩擦は、投資マインドに影響するはずで、消費には
まだ大きな影響が出ているとは思えない。
釣り上がってきた香港の住宅価格指数も今夏ピークを付けている。
中国マネーが目に見えて減速しているようだ。
(日経報道)
一方で中国政府は、株価下落を本気で止める気が無いように思う。
小手先の金融緩和策を出したが、上海株指数は止まらなかった。
今私が最も気になっているのは、政府の態度だ。
景気減速を容認し、政策によるテコ入れを本気でする
気が無い。
以前は大規模な公共投資で景気減速を吹き飛ばしてきた
が、やはり投資過剰の度が過ぎて、「成長⇒構造調整」へ
舵を切らざるを得なくなり、それが現実の政策に
表れ始めたとみるべきだろう。
GDP成長率6.5%、も必ず守られると決まっている訳ではない。
中国政府、共産党が成長を本気で志向しなくなると、
その影響は、世界経済にとって甚大だ。
しかし、過剰投資も、もう限界なのだろう。
共産党の政策と、米中摩擦が重なり、容易ならざる事態だ。
日本企業の業績への悪影響はこれから本格化する。
今が転換点だ。
習近平は、泣きっ面にトランプ、で困っているのではないか。