FRBは15日、金融政策の枠組みを、来年全体的に再点検
すると発表した。
戦略や手法、コミュニケーションの手段などについて、だそうだ。
ただ、具体的な中身は不明。
えっ、中央銀行が政策の再点検?
30年来、聞いたことがない。全体的、とは?
根本的に変わるのか?あるいは、再点検して、
何も変わらず、ということもあるのか。
色々報道されているが、メディアは勝手に
点検の内容を予想しているだけだ。
パウエル議長は、政策判断の基準とする中立金利について
概念も想定も不明確だと指摘してきたので、なんらかの
変化を検討しているかも、と多少想像はしていたが。
米FRBの金融政策こそが、世界の金融市場の
将来を決めるわけで、大きな変更があれば
一大事だが、どうなりそうか全く分からない。
また1つ、
世界の金融市場にとって重大な不確実要因が増えた。
・・・またヤツのせいか。忖度、では?
トランプの「FRBは引締め過ぎだ」とのイチャモンを、
全く無視する訳にもゆかないからではないか。
ただ忖度の程度はともかくとして、総点検、という表現で
金融引締めからのソフトな転換を図る狙いがあるかもしれない。
先週末は、この発表に反応したようで、米10年債は低下し
3.1%を割れた。株価にはプラスだ。
FRBの政策ついては、今後もいろいろ憶測を呼ぶことは間違いない。
そしてこの憶測は意外にマーケットを動かすこともありそうだ。