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元弁護士、パウエル

昨日NYダウは+$600を越す上昇。

 

パウエル議長は、金融政策の目標とする中立金利について、

10月は「現状金利は、中立金利に程遠い」、しかし昨日は

一転「現状金利は、中立金利の僅か下」(just below)と発言。

 

1か月余で急変。 え、??

自身の考え方を根本的に変えたかと思わせるほどの、

FRB議長らしからぬ急変だ。自分で深く分析していたら

このような考えの急変はありえないのではないか。

 

確かにこの間、企業業績のピークアウト感が出て、さらに

原油は急落した。実体経済に鈍化の兆しは現れたものの、

やはりこの発言は、金融政策立案担当の新副議長クラリダ氏から

の影響と、トランプの再三の利上げけん制、が理由とみる

べきだろう。

 

パウエル議長は、元弁護士。経済学者ではない。

 

FRB全体の調整役、政治との連携者としての役割、が

同議長の発言となって表れているのだろう。

 

経済実態の趨勢を的確に反映しない議長の発言には

困ったものだ。彼の忖度に投資家も振り回される。

 

FRBが利上げ回数を減らすならば、株価はリバウンドが

期待できる。割高なGAFA銘柄も命拾い、株価急落は回避されよう。

 

ただ、貿易摩擦他でマインドは悪化し、企業業績、

実体経済は足元大きく勢いを損ないピークアウトした。

 

個人的には減税等の財政出動による債券需給悪で米金利は

中長期では悪い上昇を続けるとの見方は変えていない。

 

株価は年末へ向け目先上がり易い時期を向かえるが、

2017年までの上昇トレンドの復活を日米株式市場に

期待するのは、難しいとみている。