中国の景気減速、要注意だ。
11月データでは、
小売売上高の伸び前年比+8.1%は15年半ぶりの低水準、
また、鉱工業生産前年比+5.4%も実質10年ぶりの低い伸び。
(図参照)
以前から当ブログで指摘しているが、中国経済は、
今まで強かった消費の伸びに鈍化の傾向があるのが
特に要注意だとみている。
貿易摩擦で外需が減少し、また政府主導の強引さが
時に目立った設備投資が減速する、だけではない。
経済成長の実力がスローダウンしているように思える。
外需依存から内需主導へ、成長一辺倒から不満解消のための
構造改革へ、の大きな流れが、消費減速の背景にあるように思う。
オイルショックで大きく成長減速した日本の1970年代と重なる。
中国の潜在成長力の減速、は世界経済にとって大問題だ。
そして世界の成長エンジンの変調は、隣国日本には特に影響大だ。
幸い習近平は、対米戦略上日本と距離を縮めたいようだ。
この機を活かし、安倍外交でなんとか日本企業へのダメージを
減らしてもらいたいところだが、政治的なサポートがあったと
しても、構造変化となれば焼け石に水かもしれない。
中国は今後急速に高齢化が進展する。日本のように。
人口動態から、明白だ。構造改革が必至なのだ。
中国内需の本格減速は、今の日本にとっては恐ろしい。
アジア周辺国も皆、中国の影響を受けるからだ。
欧経済も中国経済と繋がりが深い。
肝心の米の経済はこれから減速する。
日本の主要企業はいったいどこで稼ぐのか。