先程発表の大注目FOMC、評価が微妙だ。
トランプの大非難にも配慮し経済見通しは引下げたが、
基本的には従来の経済堅調との見方を維持した形だ。
政策判断については忖度しない、と政治からの独立性を
維持した格好だ。
来年3→2回にFRBの利上げ回数見通しが減ったが、
一方市場は、来年できても1回と見ているので、
「2回はできないでしょ、経済見通しを引き下げたのだから」と
景況悪化やFRBのやや強気過ぎる判断を嫌い、株価は下落した、
といったところだろう。
市場の反応を整理すると、株価は下落、米10年債が低下したが
為替はドル安ではなくドル高。利上げ出来ないと市場は見ていたが
利上げが続くのでドルを買う、そして経済が減速するのに
利上げを続けて大丈夫?と株価は下落し、売った資金が
債券市場へ流れた、ということだろう。
日本株にとっては、まだましな動きだ。
米金利低下は本来は、ドル安円高を招き株価を下げたはずだ。
パウエル議長は忖度の度を強めず、従来の政策からの一貫性を
保ち、かなり上手く発表したと思うが、それでも株価は下げた。
市場で起きていること、それは株から債券への資金シフトだ。
以前指摘したが、アメリカが金利を上げても下げても、
株価が上がらない状態に陥っている。
-
金利上昇⇒株価下落
-
金利低下⇒景況悪化のサイン⇒株価下落
ということだ。
トランプは株価下落をFRBのせいにするだろうが、
全て、自身が引き起こしたことだ。