史上最大のIPO、ソフトバンク。初日12%の下落。
史上最悪の大失敗IPOとなった。平成最後の大失態!
決して大げさ、ではない。
ヘッジファンドにとっては、格好の日本株売り材料だ。
大量の資金を集め、出資した投資家が皆評価損になる。
株式市場全体にとって、大きな重しとなってしまった。
他の株を売って資金を作り、応募したらこのありさま、
という個人投資家が続出したことになる。
また、個人が被害に遭うこととなった。
配当利回りで支えようという安易な発想。
しかし、配当性向は85%。
利益が出なければ、配当も連動して下がるのだ。
電波障害や、ファーウェイ製の機器問題もあるが、
政府からの通話料引き下げ圧力が強く、今後の収益力に
大きな懸念があることが最大の要因だろう。
そもそも、カリスマ経営者孫氏は、携帯キャリア事業に
対し関心が薄れているのではないか。
やりたいことは10兆円のファンドビジネスだろう。
世界の株式市場で下値が警戒されるこの時期に
行なわれたことも、日本株にとり最悪のタイミングだ。
平成最後の年、史上最大のしこり玉を株式市場に残した
当案件の責任は重いと言わざるを得ない。
後に、歴史に残る悪行と非難されることになろう。
(個別企業についてフォーカスしないのが株メンターの流儀、しかし
市場への影響が非常に大きいので、あえてコメントしました。)