先週の米FOMCを契機に、膠着していたドル円が
ついに本格的に動き出したようだ。
円高への中期トレンド転換だ。
114円を越えられずに先週、目先のドル安値112.1円を抜け、
110円台割れ目前まで円高が進行した。(画参照)
先行き不透明感が高まったがFRBは利上げを続ける、
とネガティブに受け止め世界の株式市場が下落したため、
リスク回避の円買いを誘った形だ。ユーロも元も買いにくく、
世界の資金は消去法で円に集まる状況だ。
今年はドル円は煮詰まった値動きが続いていたので、
動き始めると、値幅が意外に大きくなる可能性はある。
円高になると、割安な日本株でも、さらなる下値があり得る。
従来から株メンターは指摘してきた。
日本株安が止まるかどうかは、足元はドル円次第だ。
110円を割れたら、どこまでいくか。
年末年始にかけて、大注目だ。厳しいかもしれない。
この時期は閑散として動かない、とか言われるが、
実際はその逆だ。参加者が少ないので、仕掛け売買も含め
動くと値幅が出ることは多い。