世界の経済・金融市場が大きく揺れる昨今、
各マーケットの動きは、他のマーケットの動きで
互いに確認し合うのが、1つの知恵だ。
気になる中国の経済の今後の趨勢が気になるが、
1つの目印は豪ドルだ。
豪ドルは「中国の鏡」。足元、対円で心理的抵抗の
80円を抜け、円高豪ドル安の傾向だ。
資源輸出で生計を立てる豪経済は、真向いの
大消費地、中国の成長無くして国の成長はない。
中国の景気減速は顕著だ。
再三指摘してきた通り中国は投資に加え、消費が弱く
なっていることが最大の懸念だ。
中国の中長期の成長ペースが大きく減速することを、
豪ドルが既に示唆しているのかもしれない。
なお、豪ドル、中国経済、と来れば、これらに関係が深いのが
当然、商品市場の動向、だ。CRB指数が相関が高い。
CRB指数は原油価格の影響も大きく受けるが、
中期的な低迷傾向は、当然中国経済の減速を反映している。
他の市場を見ると、マーケットの見方の示唆になることは多い。
「複数のマーケット指標で互いに市場を広く確認する」、大切なことだ。
ちなみに、豪ドル安ならいざ豪旅行へ!今後チャンス到来。
夏がおススメ。向こうは冬だが、寒くはなくちょうどいい感じ。
今は向こうは猛暑、かつハエが多いので、お気をつけて。