2日、中国では12月製造業PMI指数が50割れに悪化、
また米では昨日時間外のアップルショックに続き、
米ISM製造業景気指数も予想を大きく下回った。
(11月59.3が、12月予57.5→実54.1)
日本の大発会前に3タテの連続ショックだ。
米中経済見通しが強烈な冷や水を浴びている。
いよいよ、大変な1年の幕開けだ。
大発会の大幅安=大波乱の1年、の予感だ。
米10年債が、ISM急落を受け急落、前日比ー0.10%、2.55%だ。
経済の減速を織り込んでいるとはいえ、足元相当に下げ幅が大きい。
株などのリスク資産から、債券市場への資金の流れが加速しているようだ。
質への回避(フライト・トゥ・クオリティ)の債券買い、金利低下だ。
米債も、株安に引き摺られて完全に上昇トレンドが崩れた。
新年という市場参加者が少ないため、値幅が大きいということもあるが、
どの市場も値動きが荒い。
その最大の背景は、長く続けた世界的な超金融緩和だ。
日米欧、さらに新興国でも世界中の中央銀行で行われてきた
リーマン以降の長年の超金融緩和で、市場にマネーが
ばら撒かれまくっている。世界的に、まだ空前のマネーばら撒き
状態だ。米は引締めに向かっているが、中央銀行の資産で
見ればようやく増加が止まった程度だ。(図)
リーマン前と比べれば、今は明らかに異常なことが分かる。
株安で行き場を失った巨額のマネーが行き場を探し右往左往する。
株、為替、金利、各市場みな、ボラティリティが加速し出した。
ボラティリティは、一旦勢いがつくと、しばらく続く習性がある。
昨日も指摘したが、今年は、見たこともないような急変動に
見舞われる世界の金融市場となるかもしれない。
”超一方方向相場”の恐ろしい破壊力が炸裂しないかと懸念される。