米国債を中国が売り始めている。(日経記事)
米国債の大量保有により、米の首根っこを押さえている
中国が、いよいよ牙をむき始めたか?
貿易交渉では押され気味だが、米に対抗するための最大の
交渉カードの1つだ。
金利上昇、つまり債券価格の下落で発生する大量の損失発生を
を回避べく、残高を減らす狙いもあるかもしれない。
記事では「中国、金保有を増やす」との見出しだが、
米国債の売却、がまず重要で、また来るべきリスクに
備えてその売却資金の一部をヘッジで金に投じている、
とみるべきだと思う。
アメリカはただでさえ、減税や財政出動をまかなうため、国債の
発行が止められず、債券安=金利上昇圧力に今後さらされやすい。
もし、中国が今後大きく米国債を売るならば、米国債市場は
実体経済より需給の影響の方が大きくなるかもしれない。
ロシア、トルコも昨年米国債を大きく売却した。
国家間の対立などの政治要因が、海外勢の米債売=米金利の上昇に
つながることが、今後さらに懸念される。
米中摩擦の裏側で生じる中国の米債売りの動向は、極めて重要だ。
皆さんも是非、今後も関心を払って頂きたい。