和魂洋才、とは、例えば明治の賢人、森鴎外。
ドイツ語の原書を読みこなし、表す書物は
無駄を一切削ぎ落した鋼のようなキレのある文体、
と評される。
なれるものではないが、憧れる。
文化的な素養一つとっても、両方をバランスよく理解したい。
海外旅行が好きで、20回以上も行ってみて思うことは、
日本人として「日本のことを知らない」ということだ。
ようやく振り返って、最近奈良京都に通いだした。
ここ5年位のことだ。
海外では、デザイン・建築・絵画を見て回る。
ヨーロッパが多い。
見ながら、必ず時代背景を学ぶことになる。
知らないと全く価値が理解できないからだ。
海外旅行で悲しいのは、自分の行ったところに
実は素晴らしいものがあって、すぐそばを
通ったのに、それを素通りしたことを、
日本に戻ってきてから気付くことだ。
文化を学ぶには、必ず歴史を学ぶことになる。
価値が分からないからだ。
和魂洋才、国内外の文化に通じるには、
両方の歴史に通ずる必要がある。
和魂洋才、そのバランスに、憧れる。
学びが足りない。