米欧の金融政策は昨年まで、
引締め方向に向いていた。
しかし、
今年初、米FRBパウエル議長が
引締め→中立、に転換。
そして、足元の急激な景況悪化を受けて
欧でも、金融引締めを止める可能性が
取り沙汰されているようだ。
中、英、豪等も既に緩和方向だ。
日本も当然緩和を続けざるを得ない。
経済が世界的に減速する中、世界の
金融政策は、緩和方向へ逆戻り。
リーマン以降、やり過ぎた金融緩和を
正常化する道のりは、さらに遠くなった。
中央銀行バブルは、まだ続きそうだ。
株式市場は、業績期待で上値追いする
ことはない一方で、リスク要因が
無ければ、資金が再び流入し底上げ
され、売られ過ぎた銘柄は戻るの
ではないか。
貿易、政治、地政学のリスクで
売られるが、下げては戻し、を
繰り返すかもしれない。
新興国市場にも資金が行き渡りやすい。
ただ、景況悪化で、どこかの国や企業で
いずれ大きなクレジット問題(格下げ、破たん他)
が起きるかもしれない。リーマンのように。
その点は要注意だ。
やり過ぎた金融緩和を正常化する
道のりは、さらに遠くなったようだ。