先月指摘したが、中国による、保有する米債の売りが
さらに継続している。(日経夕刊2/13)
記事の見出しは、敢えて「中国、米債売り」とせず、
米債の代わりに「中国が金の保有を増やしている」
ことを見出しとしている。
メディアの意図は、中国の米債売りは極めて重大
だから事実を報道するが、アメリカの心情に配慮
する(トランプからの攻撃を避ける!)ということか。
この画でわかる通り、昨年秋から
中国の米債売りは、勢いが加速している。
対米姿勢では、やはり譲れないということ
なのだろうか。米債売りの見合いに
金の保有を増やす所に中国の覚悟を感じる。
リスクに備えた行動、と見える。
昨年までの金利上昇=債券価格の下落で、
含み損が発生しているので、さらなる損拡大を
恐れて残高を圧縮したいだけなのか。
あるいは、敵対するアメリカの資産など
持っていられない、ということか。
中国、マジ本気?
今年に入り、金利上昇は一服しFRBも利上げを停止した。
中国の米債含み損の拡大は止まる。
それでも、今後まだ売り続けるか否か、をみれば、
中国の本音がより明らかになる。