中国株が足元堅調だ。1月から米株同様戻り歩調。
期待される景気対策は40兆円(2.5兆元)超と報道。
これは足元のGDP比で3%程度。
リーマン後の大規模対策「4兆元(56兆円)対策」は、
当時のGDP比で13%の規模だった。
今回の規模は、急激な悪化を避ける程度、と言える。
中国は、昨年始から既に、成長を志向するのでなく、
負の遺産(過剰投資、過剰負債)から抜け出す
ことを目指す姿勢に大きく転換している。
日本で例えれば、今の中国は1970年代の高度成長期から
オイルショック、省エネ時代を経て低成長期に転換して
ゆく、入り口の時期に相当すると考えられる。
今の中国の株価は、景気対策そのものに期待している
というより、世界的な金融政策の緩和への転換を受けた
動きとみている。
中国関連、特に中国の設備投資投資の恩恵を受けてきた
日本企業は業績が元通りに復活することは望めない。
戻りは売りだ。
中国人の旺盛な消費に支えられてきた業種も、
志向の高品位化で今後需要が変化、多様化しよう。
消費全体としては、大きく減速するはずだ。
株式投資で考えれば、銘柄の選別がさらに必要だ。
中国の消費関連が全て戻ることは、ないと思う。