世界の金融市場がリスクオンに傾くか、リスクオフか、
の最も端的な目印は、世界のハイイールド債、新興国の通貨や株、だ。
最もリスクの高い投資先、ということ。覚えておこう。
ハイイールド債とは、信用力の低い(BB格以下)企業の発行する債券。
画にある通り、昨年末を境に、市場はオフ→オンに転換している。
その背景には、株価下落を受けた米の金融政策の転換、がある。
米10年債の上昇が止まり、リスクマネーの米への引揚げが
一転逆流し、これらハイリスク債券へ向かうこととなった。
この2つの目印の動きと、足元の株式市場は概ね連動する。
金融緩和=リスク資産への資金シフト、である。
今後この2つに、さらに注目だ。
リスクオフの地合いに転じれば、この2つは必ず急変する。
なお、くれぐれも、調子に乗ってこの2つ、例えばトルコ債券などに
投資しないことを、私はお勧めします。
トルコ経済は今後リセッション入り、でしょう。物価上昇で苦しみ
GDPは既にマイナス成長に転落する見通しです(2018年10-12月期)。
今後の世界的な景気後退が、いつ、どの国・企業でクレジット問題
として火を噴くか分かりませんよ。