ソーシャルレンディングについて、問合せを受けることがある。
投資として興味を持つ方もいるようだが、私は投資とは考えていない。
これは事業者を応援する行為だ。
カネは戻らなくてもいい、という覚悟が必要だ。
本当に儲かるなら、プロの投資家、銀行が真っ先に貸すはずだ。
プロが貸さない先だ、ということをまず認識すべきだ。
事業に対するリスクの程度が評価しきれないからだろう。
プロでもよく分からないのだ。
リスクというより、不確実性が高いのだ。
個人投資家の投資の現場では、どうも、期待リターンの数字に
ばかり目が行き、見合いのリスクを考えないケースが目立つ。
なぜ事業者が10数%もの高いリターンを約束するか?
そうしないと資金を集められないからだ。
その事情を考えることが、非常に重要な投資のポイントなのだ。
高いリターンは、高いリスクの代償であることが多い。
取っても大丈夫なリスクか、それともどうなるか皆目分からない
のに投じる無謀な行為、バクチなのか、を十分考えて欲しい。
よく分からないなら、投資は止めるべきだ。
投資したいなら、自分が学ぶしかない、よく分かるまで。
自分のお金なのだから。
私がリートを薦めるのは、配当のリスクが他に比較して
極めて小さいからだ。インカム分が着実に増えるからだ。
そして、このリスクの小ささが意外に広く認知されていないからだ。
表面の高いリターンの数値に踊らされてはいけない。