アメリカ株式市場の歪み、自社株買いについて
今まで指摘してきたが、今回自社株買いの規模の
具体的データを目にした。
(BSテレ東 日経プラス10より)
米大手証券、バンクオブアメリカ・メリルリンチ社の
主要主体別買い越し、売り越し額だ。(表)
企業、が自社株買いに該当する。
完全な一手買い。市場を大きく歪めている。
これは、当ブログで再三伝えてきた通り、米企業が
低金利の安易な調達環境の中で、借入、社債発行で
大量に資金調達し、しかし本業の設備投資はせずに、
自社株買いやM&Aにばかり走っていることが背景だ。
他に投資先が見つけられないのだ。
だったら、調達しなきゃいいのに・・・。
それにしても、異常だ。自社株買いだけに頼り過ぎだ。
企業業績が悪化し米企業が安易に資金調達出来なくなったら、
株式市場の買い手は居なくなる。