兼好法師(吉田兼好)の『徒然草』に、
「家の作りやうは、夏をむねとすべし」
とあります。
地域、場所によっても考え方は様々だ
とは思いますが、関東に住む私は、夏を基準に、
との法師のお言葉には非常に合点がいきます。
冬に寒過ぎるのも困るのですが、最も避けたいのは夏の猛暑。
暑さが部屋にこもると夜に眠れず、体が大変消耗します。
私はクーラーがあまり好きではありません。
夏の西日が長く差し込む部屋は、暑さが抜けず厳しいと聞きます。
一方冬は、特に関東の場合、乾燥はするものの晴天が続きます。
冬の午前中の日差しは、部屋に届くと非常に心地よい。
午後は風も出てきて日差しも冷たいですよね。
冬でも少しの間、窓を開けていられる時もある。
洗濯物は、冬でも午前の日差しだけで十分乾きます。
私は、日光を全く浴びない生活は好みません。
夏冬を日差しと共に快適に過ごすには、
南東向きの住まいが理想だと私は思います。