スルガ銀行のアパートローン問題に続いて発生した
レオパレスの施工不良問題。
これらは共に、不動産市況に大きな影を落とすかもしれない。
スルガ銀事件以降、節税対策のアパート建設に
対する地方金融機関の融資姿勢は厳しくなった
と聞くが、さらにそこへ追い討ちを掛けるように
起きたレオパレス問題。
関係地銀は、同社に計2兆円を貸し込んでいるとの試算もある。
また、入居物件を改築するので一時転居が必要になるが
その費用を当初同社が全額負担せず、入居者ともめたらしい。
(その後全額負担すると方針変更したとのこと)
顧客である物件オーナーに対し、社長はまだ正式に謝罪していない。
この誠実さを欠く対応は、物件の一段の稼働率低下、同社の信用低下に
つながるのではないか。
無理を承知で貸してきた地銀は、これら事件も契機となり、
今後一段と不動産融資を抑制すると思う。
また、一部は焦げ付いて直接的に痛手を被ることも懸念される。
不動産市況の唯一絶対の目印、それは『銀行の融資態度』だ。
銀行が貸さなくなったら、不動産市況は必ず下落する。
まとめると、以下の通り。
「レオパレス+スルガ銀=不動産市況悪化&地銀再編加速」