先週末発表された米統計は、景況は悪化を示唆するものが多い。
2月の鉱工業生産・設備稼働率
3月のNY連銀製造業景気指数
全て予想を下ぶれした。
景況悪化は今後の業績悪化を想起させる一方で、これでは
米長期金利は上がらない。
もし景況悪化が深刻になれば、業績の大幅悪化を
織り込むことになり、さすがにバリュエーション上も
値を保てなくなることは考えられるものの、足元は
株式市場は金利低下を映し上昇する金融相場が続きそう。
外交では、米中協議も、ブレクジットも、先送り機運濃厚だ。
共に6月か、との観測も出ている。
不透明は続くものの、ショック安の懸念は目先後退する。
株式市場にとっては、不透明感は強いものの、
変に居心地のいい状況、というところか。
日本株で考えれば、機関投資家の期末売が一巡する、
「彼岸底」の時期だ。