中国4大銀の融資増が止まらない。
2018年は前年比+9%の伸びだ。さらに、
李克強首相は3月、大手銀に中小零細企業向け融資を
30%以上も伸ばすよう指示したそうだ(日経)。
地方自治体すら財政破綻が叫ばれるような最中に、だ。
おそらく、地方金融機関が痛んでいて貸し渋り、このままでは
中小企業が連鎖倒産に陥るので、4大銀に肩代わりをさせている
のではないか。
中国はいわゆる金融機関の”とばし”が可能な国だ。
1党独裁、社会主義の国だ。なんでもありだ。
リーマンショック時も劇的なクレジットクランチに
見舞われたの4大銀は、大量の不良債権を抱えたはずなのに
平然と生き残っている。
今回も中小零細企業のリスクを4大銀に移転させ、
4大銀の不良債権を最終的に政府が面倒を見る(とばす)
のではないか。
中国のクレジット危機はどのような形で到来するのか。
ごまかしはいつまで通用するのか。
中国政府の景気刺激策もこの対応も、”景気刺激”というより
危機回避、クラッシュ回避に思えてならない。
いくらとばしても、最後は危機から逃れられないはずだ。
バブルは生成されたら、必ず、必ず弾ける。
歴史の必然だ。