市場は不透明感が強く、方向が見えづらかった。
世界の金利、特に米金利が大きく低下し
「金融相場」で金利低下=株高となるのか、
米金利で長短逆転が起こるなど「景気後退」
への懸念が拭えないのか。
しかし今週に入り、中国PMI、米ISM製造業指数と、
米中景況感は足元悪化が一旦止まった感がある。
米小売売上についても、年始の急悪化は一時的だったようだ。
これらを受け、
一旦逆転した長短金利(3か月物と10年債)は正常化した。
目先は 「金融相場」 vs 「景気後退」の強気弱気対決は、
「金融相場」に一旦軍配が上がった。
英EU離脱、米中摩擦、新興国他でショックが起きなければ、
足元株式市場は米を中心に底堅い展開か。
米S&P500は今年の高値を更新し、2018年1月高値、
また最高値を窺う動きだ。
中央銀行が甘やかすことで株式市場はまたさらに膨らむ。
ショックも破壊的でなければ、却って甘やかしが助長され
株に好都合となろう。