今週は米長期金利が急低下している。
2.2%も割れ2.13%まで下げた。激落だ。
これを受け、ついに鈍かったドル円が動き出した。
108円台前半へドル安円高が進行した。
昨日はトランプが対メキシコ5%関税を発表、また
中国PMI(景況感指数)の50割れも影響した。
しかし、大きな影響を与えているのは、米中摩擦だ。
ファーウェイをめぐる正面衝突を受けて、
長期化が避けられない、との見方に大きく変更し、
米金利の底が抜けた。
これだけ金利が下がり、さらに市場に利下げ期待が
拡がる中で株価が下落するのは、相当に米景気・業績の
先行きに不安がある証拠だ。
少なくとも米10年債がボトムを打つまで、
株価も下げ止まりを期待するのは難しい。
今からFRBが仮に利下げしても、
「雇用・物価が安定しているのに、FRBはそれほど
景気の先行きに悲観的なのか」
と逆のアナウンス効果になり、株価は止まらなくなる
なるのではないか。
この急激な下げは、資金の流れとは言え、少々不気味だ。