企業が調達した資金を何に使うかを
世界規模で示したデータがある。(日経)
2つの異常な点が見えてくる。
1つは、企業業績の拡大基調とは裏腹に
設備投資が2013年をピークに増えておらず、
それに匹敵しさらに上回るほどの株主還元、
つまり配当や自社株買いに資金が回っている。
2つ目は、それほど株主還元を増やしたにも
関わらず、手元に使い切れない現金(手元資金)が
積み上がっていることだ。
低金利を背景に、いかに借入・起債等の無駄な調達が
横行しているか、ということだ。設備投資ニーズもないのに。
世界規模で進行する異常な企業行動。
米・日だけでなく世界的な傾向のようだ。
もし、クレジット市場が逆回転し始めたら・・・
一気に調達環境が悪化し企業は手元資金を失い、
株主還元も急減しよう。
業績悪化に伴う株価の下落、が1つのきっかけか。
昨年12月のように。
将来の重大なリスク。世界規模で、進行中。