日本株投信の10年リターンを投信会社ごとに
比較した表を見ると、面白いことが分かる。(日経)
注目は、投信の設定本数だ。
多い会社ほど、総じて成績が悪い。
株式投信には「テーマ型投信」というのがある。
その時旬なテーマに関連する銘柄を集め、まとめて
投信を組成し販売する。
インバウンドで化粧品がブームだと、
ビューティーファンド、とかいう具合だ。
良く、考えよう。
テーマになる、とは、既にその業界が注目され、
関連銘柄は上昇し市場で話題になっている。
テーマと呼ばれている時点で、株は既にかなり上がっている。
それを追いかけて買いにゆくのがテーマ型投信だ。
投信会社は組成時に、売り切ることしか考えていない。
市場のテーマ・相場は、このような資金が大挙して
市場に流入した後、高値を付けることが多い。
余計な買上げで天井をつけるのだ。
旧来型の大手投信会社には、テーマ型的な投信が少なくない。
大手には、営業優先で組成され相場の終焉と共に売れなくなった
テーマ型投信の残骸が多く残っている。
要するにテーマ型投信は高値を掴みにいくようなもの
であることも少なくない。
相場が終わると成績が悪化する。
金融庁が業界を叱責するのも、当然といえる。
皆さん、テーマ型投信、お気をつけください。