Jリート敵対的M&Aの問題(スターアジア→さくら)、
関東財務局が総会承認をして帰趨が注目されていたが、
不誠実な買収を仕掛けられたさくら側に
ホワイトナイトが登場した。三井物産だ。
これは面白くなってきた。
敵対的M&Aを仕掛けたスターアジアは三井物産と戦う
ことになり、焦るだろう。
合併比率は合併が決まった後で、とはスターアジア、
不誠実の極みだ。市場から消えて欲しい。
Jリート市場全体の信認に傷がつく。
三井物産が、いっそ市場の信頼に傷をつけたスターアジアも
買ったらどうか。その線なら、3社とも上がるのでは(笑)。
関東財務局は、このような形で買収を仕掛けられた側に
別の買い手が現れる等のことを通じて、M&Aの帰趨や、業界の淘汰に
ついても市場に任せるとの判断だったか。
邪推だが、財務局は、このホワイトナイトの動き等も事前に察知した上で
スターアジアの総会開催を承認したのかもしれない。
委任状争奪戦(プロキシーファイト)で正々堂々と決めよ、と。
大手も含め健全なスポンサー等がホワイトナイトで
入ってくるようになると、M&Aも市場原理の利いた形で
行われるようになり、Jリート市場の淘汰、再編が
進むことも期待できる。
低価格に沈む中小リートは、本当にうかうかして
いられなくなった。
NAV1倍割れで低迷するリートは、狙われる前に、
友好的に自分を買ってくれる先を、自ら、早急に
探すべきかもしれない。
東証は、2016年に安易なJリートの新規上場を
できなくするよう実質的な規制を強化した、と
説明しているが、リーマン前にも、非力リートの
新規大量上場が業界を混乱させた。
東証には今後も適切なかじ取りを是非お願いしたい。
基準は、上場後NAV倍率が1倍以下に沈まない実力が
ありそうか、という点だ。
元FMの私なら、それはある程度上場前にイメージできる
こともある。何なら、上場審査の一員にオブザーバーで
加わりましょうか?(笑)。