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米長短逆転と株価、そして物価

米の長期金利(10年債)と短期金利(3か月物)の逆転は、

景気後退(GDP等が2~3か月以上連続して減少)

の先行指標、と言われる。

 

過去約40年のグラフ(日経)では、景気後退期はわずか3回しかない。

1989年バブルの崩壊後と、2000年ITバブル後、そしてリーマン後。

 

しかしよく見ると、1989年頃は逆転までは至っていない。

また、逆転が一瞬だけで、1~2か月ですぐに解消するようでは

明確なサインとは言えないかもしれない。

過去2回とも1年程度かそれ以上の逆転期間がある。

 

長短逆転の継続は株価の懸念要因の1つだが、

どう続くのか、見守る必要がある。

 

先日指摘した通り、私は足元、米物価が気になる。 

2019年07月13日 - 逆に上がる米長期金利

 

既に実施されている分の関税引上げの影響が、足元遅れて

7月発表の物価統計に反映し始めた可能性もある。

 

米物価、CPIが上昇し始めたら、FRBは利下げできない。

予防的利下げはストップだ。

 

そして、長期金利は上昇する。そうなれば、

長短逆転は解消するかもしれないが、株価は下落しよう。

  

もしCPIが上昇し始めたら、トランプは引き上げた関税を元に戻すのか。