米の長期金利(10年債)と短期金利(3か月物)の逆転は、
景気後退(GDP等が2~3か月以上連続して減少)
の先行指標、と言われる。
過去約40年のグラフ(日経)では、景気後退期はわずか3回しかない。
1989年バブルの崩壊後と、2000年ITバブル後、そしてリーマン後。
しかしよく見ると、1989年頃は逆転までは至っていない。
また、逆転が一瞬だけで、1~2か月ですぐに解消するようでは
明確なサインとは言えないかもしれない。
過去2回とも1年程度かそれ以上の逆転期間がある。
長短逆転の継続は株価の懸念要因の1つだが、
どう続くのか、見守る必要がある。
先日指摘した通り、私は足元、米物価が気になる。
既に実施されている分の関税引上げの影響が、足元遅れて
7月発表の物価統計に反映し始めた可能性もある。
米物価、CPIが上昇し始めたら、FRBは利下げできない。
予防的利下げはストップだ。
そして、長期金利は上昇する。そうなれば、
長短逆転は解消するかもしれないが、株価は下落しよう。
もしCPIが上昇し始めたら、トランプは引き上げた関税を元に戻すのか。