世界企業のM&Aによる減損急増、すぐにピンときた。
これは、再三指摘している、世界の企業の低利過剰調達、
余ったカネの成れの果て、だ。
「自社株買い+M&A」
が今回の壮大なバブルを象徴する現象だと思う。
低金利で安易に低利で調達できるので、あてもなく
企業は多額の借金をし、余剰資金を株主に指摘され
配当や自社株買いに回し、まだカネが余るので、
最後はM&Aでも、となるのだ。
金融機関がM&Aを企業にけしかけ、買収価格は高騰し、
そしてその後貿易摩擦等で事業見通しが崩れ、
会計上の買収評価額の見直しを迫られて減損、となるのだ。
日経記事によると、まだ暖簾に対する減損の比率が
低水準のままだという。M&Aの増加が急激だから
減損額も比例して増えた、ということのようだ。
減損の認定は決算後の会計監査の中で行われる。
時間差があるので、景況悪化の影響は今後現れるとみられる。
M&A等の戦略的判断で後手に回る日本企業でも大型案件が増加する
昨今の傾向は、世界のM&Aブームがピークを迎えている1つの
証左だとみている。以前見た光景だ。
製薬等でも超大型M&Aがあったが、本当に大丈夫なのか。
レンダーはよく貸すなあ、と思う。