先週木曜の日経平均400円超の下げ、あれはいったい何だったのか。
キャノンショック、とか、韓国が怒っている、とか
メディアで騒いでいた。
いちいち理由を探す虚しさ。
マーケットの上げ下げの説明は、必ずしも正しくない。
何か言わないといけないから、材料を探して推測で
言っているだけなのだ。
特定の理由は無かったと思っている。
海外の巨大ファンドが日本株ショートを手仕舞いするために
先物を押し下げ、引けで買い戻した、とか、そんなことが
理由かもしれない。木曜は現物の下げ方がおかしかった。
全く理由なく先物に引き摺られているだけに見えた。
理由は無く、買い手がいないだけ、という感じだった。
まあ、海外投資家には日本株を買う理由が乏しい。
消費税、金融政策の限界に由来する円高、そして業績への懸念。
株のグローバルファンドマネージャーなら、
日本を売って米・新興国買いの資金を作るのは分かる。
ただその売りも一旦木曜までで、ある程度出尽くしたかもしれない。
トヨタ、エレクトロン他、一部の銘柄には反転の気配を感じる。
安川電も、月央の下方修正後、株価は堅調だ。
利下げ期待を過度に織り込んだ米株に代わり、日本株が
キャッチアップできるか。
厳しい業績見通しの発表を受けて、どう株価が反応するか、今週は見ものだ。