2015年初、福岡と関西なんばの海外観光客を見たとき
「インバウンドブームは、ブームで終わらず、
不動産価格を上げ、さらに日本の個人消費全体をも
押し上げる効果がある」
と、見方を変えたのを思い出す。
関西は、インバウンドブームをきっかけに
生き返ったかのように活気を取り戻した。
今やインバウンド消費は4.5兆円、日本の個人消費300兆円の1.5%だ。
政府は8兆円(2.7%に相当)を目指している。
インバウンドの消費額の街ごとの金額と順位が
日経に掲載されていた。
観光客の訪問先は日本全土への拡がりが見られる一方で
消費総額では東京への一極集中が見られる。
東京の割合は全体の半分以上、53%。
内訳をみると、渋谷区が断トツの1位64億円、
2位港区49億円、3位千代田区41億円、4位大阪中央区34億円
5位東京中央区31億円、・・・
この消費総額順位は、そのまま、今後の商業地の地価上昇の可能性
を示すとも考えられる。
渋谷区の大きな差には要注目だろう。
渋谷区とは、渋谷駅周辺に限らず、恵比寿・神宮前・代官山・広尾、
千駄ヶ谷、代々木・代々木上原・笹塚・初台と、幅広い。
新宿の西南半分を囲む感じで、土地柄のよいエリアだ。
東京商業地の地価は、銀座・青山の2強、
またオフィスでは丸の内・六本木の2強、以外で
渋谷区エリアのさらなる台頭が今後見られるのではないか。
オフィスでは新宿駅周辺も台頭しよう。
オフィストップレントは、丸の内1強時代から、
4~5か所に今後広がるのではないか。
丸の内、六本木、渋谷、新宿、・・・あ品川もだ。
皆、月坪5万強、とか。
インバウンドは地価の火付け役。