ヘッジファンドの手数料も厳しくなる一方。
年金、投信、そしてHFと、どこも運用業界、楽じゃない。
「2%、20%」の時代から「1%、15%」時代へ。
最初の委託手数料は資産の2%、
そして成功報酬がリターンの20%。
以前はこれが相場だった。
ところが近年は、手数料が1.2%程度、成功報酬も15%程度に
利幅が圧縮している。
ただでさえ難しい市場環境の中、運用成績が上がらず厳しい運用ビジネス。
その苦境は競争で一段と高まる。
ヘッジファンド、やるもんじゃない。
最初募集時には皆、年20~30%のリターンを約束し
始めるが、10年後まで続く会社はほぼ皆無。
史上最高の運用者、ウォーレン・バフェットでも、
50年の運用成績は、年平均で17%、税後では年14%弱だ。
これが世界一の運用者の世界一のパフォーマンスだ。
これ以上で出来る人はいない。
HFビジネス、やるなら違う目標、違う顧客とのつながり方、を
ベースに始めるべきだ。
高過ぎるリターンを約束することが、運用者の首を絞める。
皆、長続きしない。それでは、始める意味もない。