日本株、世界的に見て、出遅れている。しかし裏返せば、最も割安、といえよう。
株価が高水準を維持すれば、資産効果が働き、その国の個人消費は大きく後退しない。アメリカで製造業が停滞しているのに対し非製造業が比較的堅調なのは、株価のおかげで個人消費が堅調だからだと思う。製造業は貿易関税で影響を受けるが、米非製造業は今の所大きな影響は受けていない。
そして今、中国ではさらなる金融緩和、ドイツでは財政政策への期待が高まっている。
足元の業績は、日米とも事前に業績悪化の株価への織込みが前倒しで進行し、厳しい見通しを発表しても、その後株価が下げ渋る例も見られる。
円高も、105円を抜けるまでには至らない。
生保・年金の米債投資が活発だからではないか。
ここからはやはり、米10年債がポイント、だと思う。(上図、10年月足)
重要なので今日も再掲するが、1.5%を割れたのは過去2012、2016年だけだ。
底抜けとならず、ここで一旦でも低下が止まり、2年10年の長短逆転が再び起きなければ、世界の金融市場も一旦落ち着くことができる。
世界の中央銀行はみな追加緩和に意欲的で緩和競争状態であり、超カネ余りにさらに拍車が掛かることは間違いない。
世界的にバブル仕上げモード突入、の感だ。