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独景気悪化 犯人は?

欧の盟主、ドイツが景気後退のリスクに晒されている。

 

4-6月期のGDPはマイナス成長、7-9月もまた前期比マイナスが懸念されている。

主因は輸出の低迷、中国向けの自動車の不振が大きく影響している、欧の成長を牽引するのは独、つまり中国がドイツ・欧の経済を握っている。

 

ところで中国は、政府統計ではGDPで6%成長を続けていることになっているが、そんな高い成長を続けていれば、ドイツ経済にこのような影響が出るだろうか。出るはずがない。

 

以前も書いたが、じつは中国のGDPは 0%成長程度のようだ。公表値は2018年度で6.6%。政府統計の矛盾を政府は自ら暗に認めている。

 

前掲図のように中国の民間投資は、前年比伸び率から計算すれば実はほぼ0成長で、公表値の6%成長とは全く世界が違う。投資が止まれば、GDPは止まる。

世界の成長エンジンは止まってしまい、足元の貿易摩擦でさらに悪化しつつある。だから独の経済もこれほど厳しい、とすれば、辻褄が合う。

もしかしたら中国も、マイナス成長・景気後退の心配を今既にしなければならない状態かもしれない。

 

中国当局はそれを十分認知しているはずで、だから金融政策、為替等で対策を打っているのだろう。対米摩擦、香港問題を抱え、中国の経済運営も非常に厳しい。

 

 

そしてこの状況は、ブレクジットを控えた欧経済に直結する。欧経済、心配だ。